EDとは、性交時に充分な勃起やその維持が出来ずに満足な性交が行えない状態のことをいい、日本語では「勃起不全」や「勃起障害」と訳されます。

EDの原因・種類

EDの原因は、器質的なもの、機能的(心因性)なもの、両方が交じった混合型に大別されます。

1.器質性ED

器質性EDとは、血管や神経などの異常が理由でおきる勃起不全のことをいいます。

(1)加齢

加齢による男性ホルモンの低下や性活習慣病の増加などもEDの原因となります。
性交回数や勃起機能の調査結果からも加齢による性機能の低下が明らかです。

(2)生活習慣病

生活習慣病である糖尿病や高脂血症は、喫煙と並んで代表的なEDの原因となります。
糖尿病による神経障害、高脂血症による動脈硬化などがEDの原因となります。

喫煙はED患者と正常な人の喫煙率からもEDを引き起こす原因であると考えられます。
ED患者と正常人の喫煙比率

(3)神経障害

神経障害により性的刺激の信号が脳から陰茎まで伝わりずらくなることがEDの原因となります。

(4)外傷

事故などで血管や神経、あるいは生殖器を損傷することがEDの原因となります。

(5)その他

前立腺などの泌尿器科系の病気や陰茎の形が性交に適さないなどはEDの原因となります。

2.機能性(心因性)ED

機能性EDとは、身体的に正常であっても心理的、精神的な理由でおきる勃起不全のことをいいます。

(1)心理的な要因

ストレスやトラウマなどによる性欲低下や自信喪失などがEDの原因となります。
ストレスが長期間続いたり強すぎると性欲低下などを引き起こしEDの原因となります。
ストレスの多い人と少ない人のED感患者比率グラフ

過去の性交失敗や身体のコンプレックスによる自信喪失などがEDの原因となります。

性行為の頻度が多すぎて興奮しずらくなることもEDの原因となります。

3.その他

精力に自信があり健康的な人でも、思わぬことが原因で勃起不全になることがあります。

(1)薬剤ED

薬剤の副作用の中には男性ホルモンや神経機能を抑制すものがありEDの原因になることがあります。